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Apr 2020
No.02
ニットの宝石:VITTORIO Vol.2
Italy

mono物語、第2回目。
イタリアのニットブランドVITTORIOをご紹介いたします。
ニットをこよなく愛するVITTORIO MANZONI社長。1987年から33年に渡りレリアンの為に宝石のようなニットを作り続けてくれています。今ここで改めてその世界観をご紹介します。

Leilian, The Week掲載 《VITTORIO/ジャケット》について

VITTORIO定番のイタリア糸メーカー「IAFIL(イアフィル)」社のピマコットン糸を使用したニットジャケット。
ダイヤ柄をモチーフに、シングル編みとダブル編みを組み合わせた立体感のあるレース編み。縁取りにピコ編みを施して繊細な雰囲気を醸し出しています。着丈が55cmなので、スカートにもパンツにも合わせやすい1着です。(品番:0000246)

【VITTORIO MANZONI社長とは】

|VITTORIO MANZONI社長|

イタリア ミラノから車で約1時間の郊外にあるavagolf社。
二代目MANZONI社長の元、ベテラン従業員が腕を振るいます。

御年78歳。イタリアの紳士らしくオシャレで粋な社長です。

|MANZONI社長によるデザインと編地|

商品はレリアンの別注商品なので、ネームは社名のavagolfではなく、あえて社長の名前のVITTORIO。
社長自ら毎シーズン編地をデザインし、高級感のある企画を提案してくれています。
上質な糸で編み立てたニットは着るほどにお客様の体に馴染みます。肩ひじ張らずにお召いただけるのにきちんと見えるのが特徴です。

【VITTORIOオーダーまでの流れ】

|ミラノ郊外にあるavagolf社屋兼工場|

シーズン初めにMANZONI社長の企画した編地、編み柄と共にサンプルを作成。このサンプルは世界中のお客様向けなので、VITTORIOのオリジナルサイズで作成されています。そのコレクションを、レリアンの企画スタッフが半年に一度イタリアを訪れ、オーダーします。

イタリアではそのコレクションを元に、ミラノでレリアンと共に発注会を行います。サンプルを1着1着レリアンの企画スタッフが着用し、オーダー枚数を決めていきます。
その後、各サンプルの修正点をMANZONI社長にお伝えします。
例えば、ポケットの位置や、パイピングの色、ボタンの形や色に至るまで細かく見ていきます。
発注会の会場には必ずレリアンのオリジナルボディ(vol.1でご紹介しています)があり、その修正を元にオリジナルボディに着せて最終指示を行います。

|身頃と襟や袖をつなげるリンキングマシーン|

オーダー後に工場ではイタリアの糸メーカーから糸を仕入れ、編地を編みたてていきます。
パターン室にはレリアン専用のコーナーも作られており、VITTORIOを知り尽くしたパタンナーがひとつひとつレリアンからの修正点をクリアしていきます。
ポケットやパイピングテープや襟、カフス、ボタンに至るまでベテランの従業員によって細かくチェックされています。

|柄を編みたてるジャカード織機|

その後、出来上がった量産の一部を日本でさらに確認。
修正点がきちんと直っているか、全体のバランスはどうかなど最終チェックをします。

そうして出来上がったのがニットの宝石VITTORIOです。

manzoni社長の思いを載せて、イタリアから店頭へ。
これからも美しく色あせることのないニットをお客様へお届けします。

FORZA ITALIA! 頑張ろう日本!